日本医科大学スキー部

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竹田晋浩先生の日本医療研究開発大賞 内閣総理大臣賞の受賞

日本医科大学スキー部一同

拝啓

新春の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、この度は、昭和61年卒スキー部OBの竹田晋浩先生が、「ECMOの研究開発と実用化および普及」において「第5回日本医療研究開発大賞 内閣総理大臣賞」を受賞されました。

この度の栄えあるご受賞、大変おめでとうございます。

竹田先生はECMOについて、医療現場の人材支援と全国での治療技術向上のための講習会を行い、新型コロナウイルス感染症重症患者の救命率向上を実現されました。先生の長年の功績が認められ、私どもにとりましても喜ばしい思いであり、大きな誇りであります。
日本医科大学スキー部一同、これからもより一層のご活躍をお祈りしております。

今後さらにご多忙になられることと思いますが、なにとぞご自愛ください。

ご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

敬具

 

「内閣総理大臣賞(日本医療研究開発大賞)受賞新型コロナウイルス重症患者へのECMO治療の日々」

竹田晋浩 昭和61年卒

政府が年1回、医療ならびに医学研究において著しい功績を残した事への表彰があります。厚労大臣賞、文科大臣賞など6つの賞があり、その中で最高の内閣総理大臣賞を受賞いたしました。受賞理由は、新型コロナウイルス重症者の治療で用いられるECMO(エクモ・体外式膜型人工肺)を、全国での講習会で普及させ、また実際の治療において全国で支援を行い、多くの方を救命した事ということでした。

2020年1月6日、NHKニュースで中国・武漢において原因不明の肺炎が発生していることが報道され、この時点で、日本でも感染拡大すれば重症者が出る。一方でECMOはウイルス性肺炎に治療成績が良い。このことから多数の患者がECMOを必要とする状況になると考えました。長年、全国のECMO治療のまとめ役をやっていたこともあり、重症患者治療のシステム構築が必要と感じ、2月16日にECMOネットを設立、活動を開始しました。

ECMOネットの活動は、重症治療に関する24時間電話相談受付やCOVID-19関連情報を伝達。さらには緊急医療支援として、重症患者を治療する病院へECMOに精通した医師チーム派遣またECMO治療ができる施設への搬送を行い患者の救命を行っています。愛知から東京へ搬送を行った事例もありました。厚労省事業として全国の重症治療病院を対象に、人工呼吸やECMOの講習会を50回開催し、全国での治療技術の向上を目指しました。さらに沖縄で重症患者が急増した6月、第5波では東京に政府からの依頼で、どちらも延べ約300名のスタッフ派遣を行い、治療支援活動を行いました。

今回のコロナウイルスへの対応では、ECMOを必要とした最重症患者の救命率は日本64% 、ヨーロッパや北米では40%台であり、日本は世界のトップの治療成績を誇っています。

多くの方がワクチン接種と感染対策を十分に行うことで、感染は抑制できます。皆様のご健康を願っております。

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